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問われるステーブルコインの安定性、ダイ(DAI)の利用率が突出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ダイ(DAI)の拡大

DeFi(分散型金融)大手レンディングプラットフォームMakerDAOで発行されるステーブルコイン「ダイ(DAI)」のユースケースが拡大しているようだ。

リサーチ機関Delphi Digital は28日、通貨の流通速度「Velocity(ベロシティ)」に基づいて、主要な分散型ステーブルコインの中で、DAIは最も使用率が高いと指摘した。DAIは供給量に対する総取引量の割合が最も大きいとして、「ユーザーが交換媒体として利用を好んでいるようだ」とDelphiは述べている。

DAIは暗号資産(仮想通貨)担保型のステーブルコインで、主にイーサリアムチェーン上で発行されている。米ドルの価値と連動し、1DAI≒1ドルを維持するよう設計されている。DAIの時価総額は74億ドル(約1兆円)に上り、ステーブルコイン分野で時価総額4位を誇る(執筆時点)。

なお、22年の弱気相場の中で全体的にステーブルコインのベロシティは低下している。現状のDAIの30日平均ベロシティは0.046で、6月1日の0.09からさらに低下している。同期間にDAIの30日平均取引量は、約787億円(5億8100万ドル)から414億円へと47%減少した。

ステーブルコインの安定性

22年5月にテラのエコシステムが崩壊したことで、ステーブルコインの安定性が問われるようになった。ステーブルコインの「テラUSD(UST)」が1ドルから0.01ドルに下落し、年利20%のUSTの預金口座「Anchor」に預けられた最大1兆8,000億円(140億ドル)相当が価値を失った。

MakerDAOのDAIは分散型であり、仮想通貨の担保がスマートコントラクトにロックされるため、透明性が高い点が特徴。ステーブルコインの準備金を中央管理的な企業が保管するUSDコイン(USDC)やテザー(USDT)のような中央集権型のステーブルコインとは一線を画す。

テザー社は21年3月に初めて裏付け資産を公開したが、コマーシャルペーパー(資金調達のために発行する無担保約束手形)の契約先企業が明かされていない等の懸念があった。22年5月に同社はコマーシャルペーパーを半分に減らすなど、信頼獲得に努めている。

関連:テザー社、USDT準備金でコマーシャルペーパーの割合削減

出典:Dune analytics @BellwoodStudios

MakerDAOのプロトコルエンジニアを務めるhexonaut.ethによると、DAIの保有者はイーサリアムを利用するユーザーのアカウント「EOA(Externally Owned Account)」が最も多く、需要変動の激しいイールドファーミングよりも、オーガニックな需要に支えられている。

また、複数のサイドチェーン、ロールアップ、そして競合となる他のL1チェーンへのクロスチェーンも拡大している。7月には、Hedera Hashgraphの相互運用性プロトコル「Hashport」での展開が発表された。

関連:初心者でもわかるDeFiプロジェクト「Maker」とは|特徴や仕組みを解説

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